このお家を建てたのは
スタップ株式会社(一級建築士事務所)
仙台の新築から注文住宅、一戸建て、デザインリフォームまでを手がける自由設計の一級建築士事務所。グループ会社にリフォーム専門会社もあり、幅広いアフターフォローにも定評がある。
じっくり読んで、じっくり悩もう。新築、リノベ、リフォーム。理想の家を叶えたヒトタチの、リアルな”Voice”
宮城県仙台市で暮らすHさん家族のお家は、アンティークな雰囲気漂う、土地の広さを活かした平屋。天井高3mの広々リビング、窓数を抑えたデザインなど至る所にこだわりを感じる佇まい。
Hさん家族が「理想の家」を叶えたのはおよそ1年前。今回は約1年住んでみて、ここが良かった、ここをもう少しこうすればよかったなど。REALな声をききたくて伺いました。
(旦那様)
我が家の家族構成は妻と子供の3人家族です。以前は仙台市内のアパートに住んでいました。
アパート住まいをやめ注文住宅を建てようと決意したのは、こんな理由があったからです。
・物も多くなって、アパートが狭く感じてきた。
・壁などのカビがひどく、子供を育てる環境ではなかった。
・目の前の道路が狭く、散歩もなかなか危険だった(狭くてベビーカーを使った記憶がない)。
・30代ということもあり、住宅ローンを組むいいタイミングだと思った。
家を建てようと思い、はじめに行った場所はSUUMOカウンターでした。そこで紹介してくれた数社の中にスタップさんがありました。
実はそれ以前にインターネットでスタップさんの資料請求だけはしてたんです。そして偶然SUUMOで紹介してくれた中にスタップさんがあって。
もちろん他社もいろいろ回りましたが、決めたきっかけは、ショールームがオシャレだったから。もし建てるならこんな家にしたいと思いました。こういうショールームを建てる会社なら理想の家を建ててくれるだろうと。
そもそも建てるなら注文住宅と決めてましたが、ハウスメーカーだとかなり規格化されていて、私たちの求める自由度がありませんでした。それに価格もなかなかのもの。進め方もじっくりというより、すぐにきめないといけないイメージがありました。
それとスタップさんに決めたもうひとつの理由が、最初に対応してくれた方の対応でした。
スタップショールームのような家を作りたいって言ったら「家はずっと住むものだから、見た目に惑わされず暮らしやすい家が一番いい」とはっきり言ってくれたのが面白くて。予算のことも直球でアドバイスいただきました。
当初考えていた予算より多少オーバーしましたが、一生に一度だからと思い、決めました。
それとすごく良かったのが、建築士さんが同世代で、妙にウマが合ったことです。建築士って神経質なイメージがあったんですが(笑)すごく物腰が柔らかい人で。僕たちのこうしたいああしたいワガママも、一旦受け入れてくれて、いろんな方向から提案してくれました。要望もほぼすべて叶えてくれました。
ちなみに平屋にしたキッカケは偶然見つけた土地です。たまたま見つけたこの土地が思いのほか広く、これなら平屋も建てられると思いました。アクセスもいいし、車通りも少ないので子供の散歩も安心してできます。
実は平屋にすると基礎やコンクリート量が倍になったり屋根の面積が大きくなって価格が高くなると言われたんですが、この土地の広さを活かすため平屋に決めました。年をとってからも平屋の方がラクです。
こちらが我が家のリビングで。家族でテレビを見たり、映画を観たり、一日の大半をここで過ごしています。
スタップで建てたお家の内覧会にいったとき、天井にスピーカーがついていて、そこから音楽が流れていてこれは取り入れたいと思いました。映画が好きなので、迫力ある音で映画を楽しんでます。アパート住まいの時はこんな大迫力で映画を観れると思っていませんでした。
天井が3mあるので憧れだった1.8mのクリスマスツリーも余裕で置けます。インテリアもスタップさんにコーディネートしていただきました。
エアコンもインテリアに合わせてチョイスしました。DAIKINのエアコンなんですが、おそうじ機能はないけど、その分薄くて圧迫感がないのも気に入ってます。
いろんなカラーがあってちょっと高いんですが、これは譲れなかったです。
DAIKIN risora シリーズ
https://www.daikinaircon.com/kabekake/products/sx_series/index.html
これはamadanaっていうデザイン家具でウォーターサーバーです。レトロな感じが気に入ってます。
amadana
https://premium-water.net/waterserver/amadana/
アートも家具と一緒にコーディネートしていただきました。絵のチョイスはスタップの社長さん。自分たちで選ぶと意外と迷って大変なのも分かりました。小物は自分たちで集めてますが、この家に似合う小物を選ぶのが難しすぎて。どうせなら小物のコーデもお願いすればよかったと後悔してます(笑)。
リビングの壁は漆喰です。初めは事務所っぽい雰囲気が好きだったので、全体的に壁をグレーにしたいと思ってました。でも途中でちょっとやりすぎかもと思い直して白に落ち着きました。床が暗めの色なのでこれで正解です。
リビングの床は無垢材のパーケットフロアにしました。暗すぎず明るすぎず、ランダムな色合いと模様が気に入ってます。
(奥様)
意外と便利だったのがこの床下コンセントです。邪魔にならないし、ホットプレートや鍋などここから電源が取れるのでおすすめです。
ここがキッチンです。キッチンは夫がずっと気に入っていたものを入れました。スタップさんにPinterestを教えていただいて、検索してたまたま見つけたGRAFTEKTのもので、色やテクスチャがすごく気に入りました。既製品だし値段が安かったのが一番の決め手でした。
GRAFTEKT
https://graftekt.jp>
(旦那様)
いちばん思い出に残っているのが「窓なくせ論争」というのがあって。キッチンの壁に窓をつけるのがイヤで、トイレも洗面所も窓がない方が好きなので、できるだけ窓のない家にしたかったんですが、建築士さんがいろいろな方向からアイディアを出してくれて結局この形になりました。結果良かったと思ってます。こうしたいああしたいが伝えやすいし、それをくみ取ってくれる建築士さんで良かったです。
正面がパントリーと冷蔵庫スペース。冷蔵庫は見えないようにしたかったので隠してもらいました。
キッチンのタイルは建築士さんの提案で、色を入れない方がいいねということで目立たない色に。
リビングの扉はチェッカーガラス入りのパナソニック製です。最初は無垢の扉で、塗装でグレーにしようと提案があったんですが結果これにして良かったです。
スイッチはかなりこだわりました。リビングにあるスイッチはこのアメリカンスイッチで統一。メタルのツヤが気に入っていてネジも可愛い。シルバーが多いところをあえて白にしてみました。調光機能はないけど、お気に入りです。
こちらは天井です。天井は床と合わせてチークを選びました。チークなら大人っぽいイメージだし赤みも少し入って床と合う。ウォールナットだと暗すぎるし、オークだと明るすぎるのでベストでした。
こちらはトイレの天井です。リビング天井のチーク素材を無理言ってトイレの天井にもつけてもらいました。余った材料でやってくれたんですが、すごく気に入ってます。
洗面所に繋がる廊下には天井にトップライトを設けてもらいました。光が入るので昼間は電気もいりません。
ここが洗面所。窓をつけたくないと言ったら、建築士さんがここにもトップライトを設けてくれました。これ相当明るいです。洗面所のデザインは建築士さんの提案です。
床は掃除しやすい素材でとお願いしたら、いいのがあるからとグレーの長尺シートに。目地が入ってなくて掃除がしやすいです。
(奥様)
洗面所奥のランドリーは、このメーカーのこの家電を入れたいと伝えて、家電ありきで作ってもらいました。
どうしてもこのリンナイの乾燥機(乾太くん)を入れたかったんです。家族に花粉症がいて外に洗濯物を干したくなくて。それと共働きなので乾燥機が欲しかったんです。これすごくおすすめですよ。
サニタリーの仕切りも光を通す素材にしてくれたので明るくて圧迫感なし。フラットなので移動しやすいし掃除もしやすいのでおすすめです。
ランドリーボックスは家のイメージに合わせてチョイスしてます。クラッシュゲートのもので、あと3つ入れたいけど高いので徐々に。
https://crashgate.jp/fs/crashgate/f_284559
ここが和室です。はじめはリビングに面した小上がりの和室が欲しかったんですが、リビングの雰囲気と合わなくて。結局、建築士さんと相談して和室を別に設けました。さらにせっかくなのでモダンさよりも和室っぽくしようとなりこんな感じに。結果、すごくお気に入りの場所になりました。
畳は琉球畳です。和風すぎない雰囲気がおすすめ。ちなみに壁はクロスです。ここ、子供と一緒に昼寝するのが最高なんです。
天井もこだわりました。これは和室用の天井材ですが木の雰囲気が気に入ってます。南海プライウッドという会社の天音(あまね)という素材。ちなみに和室だけ天井が低くなっています。
https://www.nankaiplywood.co.jp/product/j_ceiling/
和室のスイッチは既製品で妻が選びました。
子供部屋の照明は、ネットで見つけて購入しました。雲の形をしていて調光機能もあるので子供がすごく気に入ってます。
外観もすごく気に入っていて、ポーチは建築士さんがで浮いているようにデザインしてくれました。
フェンスもせっかくなので、普通のじゃなくデザイン性のあるものを選びました。
これはプランターなんですが、素材が亜鉛。植物の種類と合わせてKawamura Gardenさんが提案してくれてとても気に入ってます。夜ライトアップしてるんですが、真っ暗な空間に葉っぱが浮いていて、うちの家いいね、っていつも思います。帰ってくるのが楽しみなんです。
ポストもオシャレにしたくてサンワカンパニーさんのポストにしていただきました。シンプルなデザインが気に入ってます。
https://www.sanwacompany.co.jp/shop/c/C013_03/
(奥様)
最近はガーデニングも始めました。最近やりたい気持ちがでてきてシンボルツリーのプランターにちょっとしたハーブを植えたりしています。
契約までの提案や打ち合わせは3ヶ月くらいでしたが、とにかく楽しかったです。
自分たちのこうしたいああしたいを建築士さんが一度受け入れてくれて、いろんな方向から提案してくれて、そのやりとりがすごく楽しかったです。同年代ということもあって、妙にウマがあったし、子供が建築士さんのことを大好きになるくらい親身になっていただきました。
注文住宅は何から何まできめないといけないので大変なイメージを持つ方もいると思いますが、私達の場合はそこまで決めていいんだと、驚いたくらいです。
後悔した点は、玄関の広さかも。もう少し広くて明るい玄関にすれば良かったと思いますが、平屋の間取りと建物の配置の関係でできなかったんです。でも気にしないことにしてます。
それと、もう一点。もうあの楽しかった家づくりができないのが残念です(笑)
listen & photo : onkokenshin
窓数を抑えたシンプルな外観。ゆったりくつろげる天井高3mの広々リビング。内装は大人アンティークな雰囲気で統一し、インテリアが似合う大人アンティークな家。
仙台の新築から注文住宅、一戸建て、デザインリフォームまでを手がける自由設計の一級建築士事務所。グループ会社にリフォーム専門会社もあり、幅広いアフターフォローにも定評がある。