自然素材と開放感とガレージ。趣味をとことん楽しむモダンライフスタイル。

宮城県仙台市で暮らすYさん家族。吹き抜けの空間の中に、ご夫婦お二人の好みをふんだんに取り入れた見所満載のお家は、スキップフロアのある2階建て。

Yさん家族が「理想の家」を叶えたのはおよそ4年前。今回は4年間住んでみて、ここが良かった、ここをもう少しこうすればよかったなど。REALな声を聞きたくて伺いました。

（旦那様）

我が家の家族構成は妻と二人の子供の4人家族です。この家を建ててから4年が経ちますが、以前はアパートに住んでいました。

アパート住まいをやめて注文住宅を建てようと決意したのは、こんな理由があったからです。

・仕事が仙台で定着するのが決まったため。

・アパートで生活する前は、仕事の関係で家族そろって海外暮らしだった時期があり、現地で購入した雑貨が多くあったので、飾るスペースが欲しかった。

・趣味の車を思いっきり楽しむため（自宅で洗車もしたい）。

子供の学区を変えたくないという理由もあり、当時暮らしていた学区内で土地を探しました。

床や壁、全て自然素材にするところに惹かれた

（奥様）

家づくりを考えた当初、ハウスメーカーのモデルハウスはじめ工務店さんの見学会にも相当通いました。プランもそれぞれ作っていただき、最終的にスタップさんに決めました。

スタップさんに決めた理由は「こんな家にしたい！」という漠然とした想いを叶えてくれそうと思ったから。床や壁など、すべて自然素材を使うところにも惹かれました。

それと、購入した土地が隣との距離が近く細長い形状ということもあり、ハウスメーカーさんは2階リビングの提案しか頂けなかったのにスタップさんは1階リビングの提案もしてくれました。そういう臨機応変に対応してくれるところが気に入りました。

OB邸訪問にも参加し、自然素材は「傷が味になる」と伺い、それもいいなと思いました。

工事が始まってからも、実際に立ち会えて、急遽スイッチの位置を変えてくれたり、お風呂の窓の高さも決めていいですよって言ってくれたり融通がきいて助かりました。

とはいえ、実は最後まで大手ハウスメーカーと正直迷ってました。やっぱりハウスメーカーは品質や基準がきっちりしてるイメージがあったんです。でも大手だって実際には施工するのは下請け業者さんだし、ということは業者さんの腕次第。そうなると大手も大手以外も変わらないんじゃないかと。

結局、大手の安心なイメージと、工務店さんの自由度や臨機応変さを天秤にかけて、やっぱり自由に作れる方が楽しいよねって結論に至りました。

こちらが我が家のキッチンです。HOLZ（ホルツ）のオーダーキッチンで、OB邸を見た時にこんな風にしたいと思いオーダーしました。収納部分の色は内覧したお家の「赤」がいいなと思ってたけど、建築士さんに「これは黒がいい」と言われ、黒にしてみたらしっくり。

家電をあまり見せたくないっていうのがあって。炊飯器も棚の中に入れられて、表に出さなくていいように収納を作って頂きました。

こちらもHOLZさんに作っていただいたキッチン収納。例えばお皿を何枚重ねるか、ボウルの重なりとか、収納の高さを測って、どこに何をしまうかありきで作っていただきました。

冷蔵庫隠しのタイルは名古屋モザイク工業さんのタイルです。黒が入っているものと迷ったけど、結局今の色合いのものでよかったと思ってます。

キッチンの床はタイル張りにしたかったんですが、2階なので重さがあるのは難しいと言われて。でもあきらめきれず、タイル調のフローリングにしました。

まな板を落としたらフローリングなのでへこんでしまって、床の補修クレヨンで主人が補修しました。いまでも少し跡が残っています。

ダイニングテーブルは、家を建ててから見つけた一枚板のテーブルです。

2階の壁はほとんどが漆喰です。冬でも湿度が50%以上でそんなに下がらないし、夏も湿度はそこまで感じません。

ただ漆喰なので自然に割れたりします。中の木材が収縮して継ぎ目とかがひび割れするんですが、コークボンドで補修してます。もう半分趣味になってます（笑）

ここは私の作業スペースです。洋裁とかが好きで、たくさんある材料をとにかく収めたかったので、スタップさんに棚をたくさん造って頂きました。

机の下にある2つのキャビネットは、ミシンをそれぞれ収納しています。

作業部屋の天井部分です。図面だけだとよく分からなかったんですが、建築士さんに絶対こっちが良いから、出来てからのお楽しみって。できてみたら壁で囲わない方が開放感もあるし光も入ってくる。いい提案をして頂きました。

ここが子供達の勉強スペース。この机は集成材で作って頂きました。

勉強スペースは、キッチンからもしっかり見える位置にあるので安心です。

ちなみに2階の床はウォールナットの無垢材。雰囲気に合わせて、落ち着いた印象の色合いのものを選択しました。 ウォールナットは固い木材なので傷がつきづらいのがいいですね。

ダイニングから見たリビングです。家ができて以来、主人の趣味に植物が加わって、リビングの観葉植物の数が増えてます。

テレビ台は海外にいた頃購入したもので、ちょうどテレビの幅とぴったりで置いたらちょうどよく収まりました。

こちらはテレビの横の壁。こういう所にちょっとした収納があると便利です。

ベランダの腰壁は周りの家から丸見えにならず、近くのマンションからもちょうど隠れる絶妙な高さにして頂きました。夏場はここでプールを出したり、BBQしたりしています。

ベランダの床材はイペ材っていう丈夫な木の素材で、いいなと思って決めたもの。

洗面台は主人のこだわりで雑誌か何かで見て、こんな風にしたいと思って要望を伝え実現して頂きました。タイルはキッチンと同じ名古屋モザイク工業さんのニューヨーカーグラスというタイル。

すぐ隣の脱衣所は白で統一しました。ベランダとつながっていて光が入るので明るいんです。

階段を降りて1階部分。光が入るように中庭を作って頂きました。これがあるのとないのとでは明るさが全然違います。

玄関スペースです。左が主人の趣味部屋で、右がガレージになっています。ひとつだけ後悔してるのが、玄関に窓を作らなかったこと。光が入らないから、植物が置けないのがちょっと残念です。

（旦那様）

ここが趣味部屋です。窓がついていてここからガレージを眺めながらコーヒーを飲んだりしています。棚や机も作っていただきました。

この椅子はもともと以前乗っていた車のシートなんですが、建築士さんがレール（脚）を下につけてくれてなんとオリジナルの椅子にしてくれました！

そしてここがガレージです。世田谷ベースみたいにしたかったので、壁は鋼板ガルバリウム、天井部分も雰囲気に合わせて黒に塗ってくれました。雑貨は住み始めてからコツコツ集めたものを飾っています。

アパートの時に困ったのがタイヤ置き場でした。なので買う車を決めて、そのタイヤサイズを連絡して収納を造ってもらいました。こういうのは絶対大手ではやってくれないことだと思います。

こちらは子供部屋です。将来的なことも考え、ロフトスペースも確保しました。天井もあえて廻り縁を付けてくれて女の子らしい雰囲気になっています。

ロフトスペースです。今は机とかオモチャを置いてるだけですが、2人で寝るのに十分なスペースです。

女の子なので1階にも洗面所を作ったんですが、2階で事が足りてるから今のところ出番なしです。そのうち使うのかなと思ってます。

トイレは2つあるんですが、こちらは1階のトイレ。僕のこだわりで黒のエンボス加工と暗めのベージュでアクセントクロスにして、落ち着いた雰囲気にしています。

1階の床はオークの無垢材で明るめにしています。1年に一回、大掃除のタイミングで蜜蝋を使ってお手入れをしています。

こちらは寝室の床。スプーンカットという凹凸のある特殊な加工がしてあって床材は僕が見つけてきて採用してもらいました。中心部は琉球畳を敷いてます。

当初、上の子は子供部屋で寝るかなぁと思っていましたが今はここで家族4人で寝ています。最大でひける布団が3組なので、もう少し広くてもよかったなと後悔してます。まぁ今だけですが^^

（奥様）

それと意外に良かったのが、このビルトインのポストです。主人がこんなのがいいというので希望したんですが、外に出なくてもいいし、郵便物が届いた時に音で分かるから便利です。

注文住宅を建てようと思っている方へ

注文住宅はやっぱりこうしたい、ああしたいってそういうやり取りの繰り返しですが、大変だったけど楽しかったというのが印象です。打ち合わせも、多分無理を言ってたと思うんですが楽しかったです。

それとやりたい事が全部詰め込めるのでそこは凄く満足しています。なので、建てた後に後悔する部分がほとんどないのは感じています。工事中でもいろいろと提案して改善してくれたのも助かりました。

スタップさんに決めて、ガレージ付きの家を考えている方がいれば、一度見に来てもらいたいですね。

listen & photo : onkokenshin