このお家を建てたのは
スタップ株式会社(一級建築士事務所)
仙台の新築から注文住宅、一戸建て、デザインリフォームまでを手がける自由設計の一級建築士事務所。グループ会社にリフォーム専門会社もあり、幅広いアフターフォローにも定評がある。
じっくり読んで、じっくり悩もう。新築、リノベ、リフォーム。理想の家を叶えたヒトタチの、リアルな”Voice”
宮城県の郊外で暮らすWさん家族。古い家具や雑貨が大好きという奥様の理想の家を叶えたのはちょうど一年前。今回は一年住んでみて、ここがよかった。ここをもう少しこだわればよかったなど。REALな声をききたくて一年ぶりに伺いました。
シンプルな間取りの中に、favoriteなモノがあふれる理想の暮らしをちょっとだけのぞいてみましょう。
(Wさん)
我が家の家族構成は夫と娘と私の三人構成です。結婚してからちょうど一年前まで、ずっとアパートで暮らしていました。
長年暮らしたアパートから、注文住宅を建てようと決意したのは、こんな問題があったからです。
・アパート暮らしだったため、子供が気兼せず過ごせる環境にいなかった。
・友人たちを招いてのホームパーティでも間取りの窮屈さを感じていた。
・子供がのびのびと暮らせる環境がとにかく欲しかった。
STAPさんを知ったのは友人のお話からでした。偶然ですが古くからの友人がSTAPさんでお家を建てていたのを知って、一度見せてもらいに友人宅へおじゃましました。
そのあと、STAPさんのショールームに突然伺って(笑)お話を聞いていただきました。
もちろんハウスメーカーや工務店さんの住宅展示場にも行きましたが、STAPさんに決めようと思ったきっかけはお話をちゃんと聞いて下さった印象がよても良かったからでした。ハウスメーカーさんは押しがちょっと強すぎて(苦笑)
もともと土地は主人の実家の土地の一部にと決まっていましたが、平屋にしたのは私がずっと一軒家ではなかったので二階建てのお家に慣れなくて。老後の事も考えて平屋という選択をしました。
内装は、主人が好きなようにしていいと言ってくれたので、私好みにいろいろとこだわりました。
間取りについては夫婦共に条件があって。とにかく広いリビングがお家の真ん中に欲しいというのが前提でした。子供達が沢山走り回れて、誰がきてものびのびできるリビングが理想だったんです。
アパートに住んでいた頃から、よく友人たちが来てくれて、狭い中でも楽しんでたんですが、やっぱりとにかくもっと広い空間が欲しかったんです。
私が編み物や縫い物などの小物を制作しているので、アトリエが欲しいというのも要望のひとつでした。集まってワークショップをしたり、みんなで楽しめるお部屋が欲しかったんです。とにかくこういう感じにしたい、っていうイメージを雑誌から探したりしながら要望を伝えました。
これも要望のひとつ。天気の良い日はオープンにできるような土間っぽい玄関。なので玄関を開けてすぐ(写真右)の場所にアトリエを作って頂きました。
キッチンはどうしても業務用が良かったんです。とにかく見た目が好きで。それに隠す収納は求めていなくて、すべて目で見えて誰かが手伝ってくれても、どこに何があるかが分かるキッチンにしたかったというのが理由です。
よくご飯を食べに行ったお店の厨房とかもチェックして参考にしたりとか。ステンレスの業務用キッチンが実はズラリ並んでます。ステンレスのシルバー感が好きなんです。
スタップさんにお願いして、キッチンの上の梁と梁の間に、金属のつっぱり棒を付けて頂きました。籠とかドライフラワーとかを吊るしたいと思って。
キッチンのタイルもSTAPさんからの提案でマットで凹凸のある質感のタイルをチョイスしてあえて目地の色も目立つようにグレーにしてもらったんです。気に入ってます。
ハンモックもぜひ設置したいと初めにお願いしました。いろんなデザインがあるけどシンプルな白にして正解。娘がお昼寝した頃に、ひとりでハンモックでくつろいでます。海が近いから窓をすべて開けると風通しがいいんです。
床は無垢の杉板にしました。いろいろ見て他もいいなぁと思ったんですが、スタップさんに提案して頂いたり、杉板を使ってるお家を見に行ったりしてコレに決めました。1年たって感じた杉板のいいところは以下です。
・柔らかくてとにかく裸足でいると気持ちいい
・経年した杉の床の味わいが昔のお家みたいで好き
・傷がつきやすいけど、それが味になっていい
無垢の杉板は、ホントに柔らかくて味があっておすすめです。夫は帰ってくるとすぐに床にゴロンしてます(笑)
写真右のハシゴも友人が捨てるはずだったものを頂いてきました。実はだれが使うかというと、猫なんです。ここからスルスルって上がってちょうど梁の上を歩けるみたいで。怒られた時とかはよく梁の上に逃げるんです(笑)
猫の遊び道具も市販のものだと、どこか気に入らなくてちょうどいいのが見つかりました。
ダイニングテーブルはアパート時代から使っていて、元々はお花屋さんが外に置いて什器のように使ってたものを譲って頂いたものです。この味がすごく好きなので。
食器も高いものではなくて、古くて昔の感じがするものが好きで、骨董市などでちょくちょく集めています。
とにかく古いものが大好きなので、椅子もかなり昔のどこかのお店で使ってたのを譲って頂いて使ってます。
このキャビネットはリビングの端っこに置いてるんですが。新築に合わせて購入した家具。
関家具さんのカタログを見て購入しました。最後の一個だったみたいです。これはここから動くことはないですね(笑)
スイッチは「トグルスイッチ」を選びました。パチンって点ける感じが気持ちよくて。壁もよく見ると漆喰なんですが、一部だけクロスにしちゃって、それが心残りです(泣)。どうせなら全部の壁を漆喰にすれば良かった。
というのもアパート時代のような湿気があまり感じないので漆喰の調湿効果のおかげかなと思っています。
カーテンの布は自分で集めていた布を使いました。なのでカーテンレールだけ設置して頂きました。
こちらはエントランス正面の壁。黒板塗料で塗って子供のお絵かきスペースにしました。玄関を開けた時にこの絵が目の前にある感じです(笑)
水回りはキッチンの横に設置しました。キレイすぎないイメージが好きだったので床はコンクリートっぽいイメージで、塩ビタイルをチョイスしました。
洗面台の照明も、自分好みのものにするだけでぜんぜん気分が違います。
リビングへの扉は元気がでるようなイエローにして頂きました。ちょっとしたアクセントカラーになっています。ガラスの向こうから誰かが覗いてる気がするけど(笑)
リビングの片隅に置いてあるテレビコーナー。このテーブルも古いテーブルですね。テレビはほとんど見ないのでこの大きさで我が家は十分なんです(笑)
庭は主人がGWを利用して一気に作ってくれました。お友達のお花屋さんがオススメしてくれる植物を植えたり、カワイイと思った植物を思い思いに植えている感じです。
ここは縁側です。主人のアドバイスで端から端までつけてもらいました。はじめは半分くらいでいいかと思ってたんですが、結局みんなくるとここに座っていて。アドバイスを聞いて良かったです。
敷地内にあるこの小屋を使って、毎月7のつく日に、自分で作った編み物や縫い物以外にも、作家さんの商品を販売したりする商店を開催しています。
一年暮らし始めて、こうした方が良かったーと思うことはほとんどないんです(全面漆喰の壁にすればよかったけど。)
そういえば、STAPの社長さんとお会いした時、初めに言われたのは、空間はできるだけシンプルに作って、古いお家をリノベーションする感覚で好みのインテリアをチョイスしては?という事でした。
設計士さんとのやりとりも、大変というよりは「ああしたい、こうしたい」ということをとにかく聞いてもらって、丁寧に細かく実現していただいた実感があります。
よく、お家は3回くらい建てないと満足したお家はできないとか言われますが、私はかなり満足に近いくらいのお家になってます。
友人達が遊びに来た時によく言われるのは、かなりワガママな要望をSTAPさんに聞いてもらったんだねーって言われるくらいですから(笑)
だけど注文住宅を建てて変わった事はいくつもあります。
・子供達が前よりのびのびと走り回ってる
・好きなものに囲まれた暮らしが心地よい
・みんなが集まってくれて、好きと言ってくれるお家が建って嬉しい。
・これからどんどん味がでてくると思うと楽しみ
・実際に住んで見て漆喰の壁の調湿効果が良かった(全面漆喰にすれば良かった)
もしも、今後お友達が家を建てる時には「平屋がオススメ」って言っちゃう気がします。
平屋の快適さ、歳をとった時のことを考えると1年住んで見て私は平屋が快適です。平屋はやっぱりオススメしたい。
listen & photo : onkokenshin
仙台の新築から注文住宅、一戸建て、デザインリフォームまでを手がける自由設計の一級建築士事務所。グループ会社にリフォーム専門会社もあり、幅広いアフターフォローにも定評がある。